CD 輸入盤

ニコライ・ゴロワノフ名演集(16CD)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
CDVE00508
組み枚数
:
16
レーベル
:
:
Russia
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

ニコライ・ゴロワーノフ名演集(16CD)

常識外れのユニークな演奏によってマニアに人気のロシア(ソ連)の大物指揮者、ニコライ・ゴロワーノフ[1891-1953]。
 今回、ロシアの出版社系レーベルであるヴェネツィアからリリースとなる16枚組セットには、面白そうなコンサート・レパートリーが数多く集められています。
 たとえばゴロワーノフの名を現代のリスナーに知らしめたと言われるチャイコフスキーの『悲愴』では、冒頭から独自の世界に完全に没入しており、自由自在なテンポ感覚と、極端なまでのデュナーミクの扱いには驚くばかり。異常な盛り上がりを示す呈示部第1主題部と、濃厚な情念でベタベタの第2題部のコントラスト、轟然と開始される展開部ではやかましいまでに壮絶なクライマックスが築き上げられています。続く第2楽章の中間部ではホラー映画さながらの不気味さで迫り、第3楽章では、第1楽章をも凌ぐとんでもないルバートが頻出するという具合。もちろん、これだけなら珍演・珍盤の範疇ですが、ゴロワーノフがすごいのは、第4楽章におけるひたすら濃厚な演奏で、聴き手に深い感動を与えてくれることでしょう。
 『1812年』も、傍若無人の大暴れが目立つとんでもない演奏ですが、スターリン存命の恐怖時代だけに、コーダでの例のコラールは、グリンカのオペラ『イワン・スサーニン、または皇帝に捧げし命』の中の『栄光』に差し替えられているのも興味深いところ。
 ボロディンの交響曲第2番とムソルグスキーの『禿山の一夜』も爆演として有名なもので、その濃い味わいには独特の魅力が備わっています。
 ムソルグスキーの『展覧会の絵』は、ラヴェル編曲版を基本としながらも随所にストコフスキーも真っ青の変更を施した力作(?)で、自在なテンポと極端な情緒表現を基底にしたアプローチはさすがゴロワーノフ。
 なお、音源はマスター・テープ、オリジナルLP、放送用音源など多岐に及び、非常に古いものも含まれているため、使用マスターに起因する聴き苦しい箇所も多いとはいうものの、これだけのヴォリュームでゴロワーノフを楽しめるのはやはり朗報。いろいろな意味で聴きごたえあるセットの登場です。(HMV)

【収録情報】
CD1
・モーツァルト:レクィエム 二短調 K.626
 ナタリア・シュピーレル(ソプラノ)
 ワルワラ・ガガリーナ(アルト)
 ピョートル・マリュテンコ(テノール)
 セルゲイ・クラソフスキー(バス)

CD2
・ワーグナー:『ニュルンベルクのマイスタージンガー』第1幕への前奏曲
・ワーグナー:ジークフリートの牧歌
・ワーグナー:『タンホイザー』序曲
・ワーグナー:『さまよえるオランダ人』序曲
・ワーグナー:『トリスタンとイゾルデ』から前奏曲と『愛の死』

CD3
・リスト:交響詩『前奏曲』
・グリーグ:『ペール・ギュント』組曲第1番 op.46
・グリーグ:『ペール・ギュント』組曲第2番 op.55

CD4
・カリンニコフ:交響曲第1番ト短調
・グラズノフ:交響曲第5番変ロ長調

CD5
・グラズノフ:交響曲第6番ハ短調
・グラズノフ:交響曲第7番ヘ長調『田園』

CD6
・ラフマニノフ:カンタータ『春』 op.20
・ラフマニノフ:交響曲第2番ホ短調 op.27

CD7
・ラフマニノフ:幻想曲『岩』 op.7
・ラフマニノフ:交響曲第3番イ短調 op.44

CD8
・スクリャービン:交響曲第1番ホ長調 op.26
 リュドミラ・レゴスタエヴァ(メゾ・ソプラノ)
 アナトーリ・オルフェノフ(テノール)

CD9
・スクリャービン:交響曲第2番ハ短調 op.29

CD10
・スクリャービン:交響曲第3番ハ長調 op.43

CD11
・スクリャービン:交響曲第4番 op.54『法悦の詩』

・スクリャービン:交響曲第5番 op.60『プロメテウス』
 アレクサンドル・ゴリデンヴェイゼル(ピアノ)

・スクリャービン:ピアノ協奏曲第1番
 ゲンリヒ・ネイガウス(ピアノ)

CD12
・ボロディン:交響曲第2番ロ短調
・ムソルグスキー:交響詩『禿山の一夜』
・ムソルグスキー:組曲『展覧会の絵』

CD13
・チャイコフスキー:祝典行進曲
・チャイコフスキー:スラヴ行進曲 op.31
・チャイコフスキー:交響幻想曲『テンペスト』 op.18
・チャイコフスキー:カンタータ『モスクワ』

CD14
・チャイコフスキー:幻想曲『フランチェスカ・ダ・リミニ』 op.32
・チャイコフスキー:交響曲第1番ト短調 op.13『冬の日の幻想』

CD15
・チャイコフスキー:祝典序曲『1812年』 op.49
・チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調 op.74『悲愴』

CD16
・タネーエフ:カンタータ『ダマスカスのヨハネ』 op.1
・プロコフィエフ:交響的物語『ピーターと狼』 op.67
・ウズベキスタン共和国国歌(オーケストラ演奏)

 ボリショイ劇場管弦楽団
 モスクワ放送交響楽団(ソビエト全同盟ラジオ・テレビジョン大交響楽団)
 ニコライ・ゴロワノフ(指揮)

 1945-1953年録音(モノラル)

【プロフィール】
1891年1月21日、帝政ロシア時代のモスクワに生まれたゴロワーノフは、まず全国教会学校で合唱指揮を学んで合唱指揮者を務めたのち、モスクワ音楽院で、イッポリトフ=イワノフとワシレンコに作曲を師事。オペラ『王女ユラータ』によって作曲賞を獲得。
1915年からはボリショイ劇場の合唱指揮者となり、1919年には正指揮者に任命、同年12月9日、リムスキー=コルサコフの『サルタン皇帝の物語』でデビューします。
 同ポストには1928年まで在任し、1925年から1929年までは、モスクワ音楽院のオペラとオーケストラのクラスで教鞭をとり、1937年からはモスクワ放送交響楽団(全ソヴィエト連邦放響)の首席指揮者、1948年からはボリショイ劇場首席指揮者に就任し、両ポストとも、1953年8月28日に亡くなるまで務め上げました。
 要するに首都のオペラとオケの両面で大活躍した重鎮だったわけで、スターリン賞の受賞は1946・1949・1950・1951年の4回に及び、加えて、人民芸術家の称号も授与されています。
 また、経歴からもうかがえるように、交響曲のほか、交響詩『サロメ』、オペラ『英雄の墓』はじめ、教会音楽、合唱曲、歌曲など、作曲家としての活動にもなかなか旺盛なものがあったようなので、それらの一刻も早いレコーディングが望まれるところです。

総合評価

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多くの爆演が楽しめる。 ボロディンの交響...

投稿日:2014/01/10 (金)

多くの爆演が楽しめる。 ボロディンの交響曲第2番は凄い。 鬼気迫る切迫した演奏で、凄みを感じさせる(笑) 第一楽章の弦楽と金管の合奏が大音量で奏でられる部分は怖いくらいである。 全体的にちょっと怖い(笑) 爆発力のある演奏である。 穏やかな第3楽章でも大音量の部分では凄みを感じさせる箇所がある。 クライマックスではとろけるような陶酔感を感じることが・・・・・・いや、 凄みも一緒に感じる。 第4楽章は快速なテンポで突き進む狂喜乱舞の音楽である。 全体的に怖いし笑ってしまいそうになる。 音質が悪いのが難点だが、演奏自体は素晴らしい。

アクア さん | 神奈川県 | 不明

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お下品ざんす。(。^。) ある意味、おもしろ...

投稿日:2013/01/20 (日)

お下品ざんす。(。^。) ある意味、おもしろいざんすが。。。

Human@TheEarth さん | 静岡県 | 不明

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これまでにヴェネチア・レコードで販売され...

投稿日:2012/12/29 (土)

これまでにヴェネチア・レコードで販売された録音と重なるものがあるのが残念だが、第二段として歌劇BOXを望む。 カリンニコフの交響曲第1番の録音があるのが嬉しい。また、スクリャービンの交響曲を全て録音しているというのが驚きだ。 チャイコフスキイの交響曲第1番は第4楽章で現在演奏している楽譜とは違うところがある。 「序曲1912年」「スラブ行進曲」でも終わりごろにグリンカの歌劇『イヴァン・スサーニン』からの引用がある。 『カンタータ モスクワ』と『嵐』は名演だ。 ラフマニノフの幻想曲『岩』、交響曲第3番はなかなかの演奏だ。 『ピーターと狼』は数多くある録音でも初期のものなのだろう。(聴き慣れない部分があるように思うのだが現行版とは違う楽譜か?) モーツァルトの『レクイエム』もなかなかの演奏。 名演揃いで挙げていたらきりがないが、一番素晴らしいのはスクリャービンの交響曲全集。とくに第4番だろう。スヴェトラーノフの全集より素晴らしい! 交響曲第5番のピアノはゴリデンヴェイゼルそしてスクリャービンのピアノ協奏曲のソリストはネイガウスという伝説の演奏家が参加している。

ユローヂィヴィ さん | 大阪府 | 不明

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